真夏の気温は年々上昇し、冬も急な気温の低下や豪雪など異常気象が続いている現代において、エアコンは欠かせない存在となっています。
そこで必要となってくるのが、シーズン本番になる前のエアコンの試運転です。
電気代を節約するためにギリギリまでエアコンを稼働させないという方も、ぜひ一度は実施しておきたいところです。
ここではエアコンの試運転の必要性やタイミング、手順とチェックポイントについて解説します。
なぜエアコンの試運転が必要なの?

エアコンの試運転が必要な理由として挙げられるのが、機器への負荷を減らせることです。
シーズン前の、室温・外気温がともに穏やかな時期に試すことによりエアコンや室外機への負担を軽減できます。
空気の温度や湿度を調節し換気を行う機器であるため、夏の猛暑や真冬の厳冬ではフルパワーで稼動することとなります。

試運転をせずにトップシーズン中にいきなり使うのは、人が準備体操やストレッチもせずに突然激しい運動を始めるのと同じです。
部屋の中にあるエアコン本体はもちろん、屋外に設置した室外機を過酷な環境の中いきなり動かし始めると故障に繋がる可能性が高いです。
せっかくシーズン中にサーキュレーターや扇風機などを併用して、エアコンに優しい使い方をしていても
試運転を行わずに本番に突如作動させればそれが原因で故障を起こしかねません。
加えて万が一故障が発覚した場合、シーズン前であれば速やかに修理・交換に対応できる点もその理由として挙げられます。

真夏にエアコンが突然ストップして、電器店に慌てて問い合わせたものの最短の修理日程が二週間後と知って絶望した経験のある方も少なくありません。
土日・祝日にテーマパークや商業施設が混雑するのと同様に、シーズン真っ最中の修理・問い合わせが混み合うのは想像に難くないことでしょう。
早めに試運転を行い異常があった場合でも、修理や買い替えといった選択肢を選ぶのがスムーズです。

前もってチェックしておけば、電器店や修理会社への連絡・対応も速やかであり、安心してシーズン本番を迎えることができるという訳です。
万が一故障・修理箇所があった場合にも、機器をいたわって長持ちさせるためにも、スピーディーに対応できるように事前の試運転が必要となります。
エアコンの試運転のタイミング

試運転のタイミングは、夏前であれば5月中旬~6月、冬前であれば10月中旬~11月の時期が適切です。
大手メーカーの発表によれば、エアコンの点検・修理や買い替えに関する問い合わせが増えるのが夏場は6月頃、冬場であれば11月頃と言われています。
さらにシーズン本番の気温が厳しくなるにつれて、問い合わせが激増するというのが定説です。

特に夏前は7月後半~8月にかけて、冬前は11月後半~12月に問い合わせが殺到するため、
修理・メンテナンスや設置交換作業の対応が遅れる可能性が非常に高いです。
当日や翌日に対応できないだけでなく、下手をすれば1〜2週間の予約待ちというケースも少なくありません。

そのため本格的に気温が厳しくなる前に実施しておきましょう。
夏前であれば、5月のゴールデンウィークなどの休日で時間に余裕のあるタイミングに実施しておくのがベストです。
冬前は、9月を過ぎると気温が下がり過ごしやすい日が出てくるので、そういった日取りを狙って行うのも良いです。

なおエアコンのフィルターの点検、清掃も行っておくのもおすすめします。
フィルターの掃除を実施する適切なタイミングは、2週間に1回という結構高い頻度です。
低めの温度設定にしてもいまいち空気が冷えてこない、暖房の効き目が悪く部屋が暖まらないなどのトラブル時はフィルターが原因の場合も考えられます。
サーキュレーターで冷気の循環・換気を行っていても、フィルターの清掃が行き届いていなければ電気代の節約・省エネ術も無駄になってしまいます。
汚れた状態で使用していては、省エネ・能力の低下のみならずエアコン本体の寿命も縮めかねません。

また、フィルターに溜まった汚れを空気中にまき散らすため、ハウスダストなどアレルギー症状を引き起こす原因にもなります。
試運転を行うタイミングで、フィルターの清掃も実施しておくことが大切です。
エアコンの試運転の手順

トップシーズン中、快適に作動させるためエアコンの試運転の手順を見ていきましょう。

試運転の際に電源をオンにするのですが、その前にブレーカーやコンセントの確認が必須です。
ブレーカーが入っていて、電源プラグがコンセントに差さっていること、さらにプラグ・コンセント周りにホコリが堆積していないことを確認します。
多くの家庭ではエアコンのコンセントを差した状態でオフシーズンを過ごしているため、その間にホコリが蓄積しているといった事態もしばしば起こり得ます。
ホコリが原因であるトラッキング火災が発生する可能性もあるため、必ずコンセントの周囲を点検してから機器の電源をオンにしてください。

機器の電源をオンにしたら、運転モードを夏前は冷房の温度を16℃~18℃、冬前は暖房の温度を30℃にして運転を開始します。
エアコンがしっかり作動するまで温度設定を固定した状態で、30分以上は継続して運転しつつ様子を見るようにしましょう。
エアコンがそもそも作動しない、電源が点かないなど根本的な異常が発覚するのがだいたい最初の10分間ほどです。

続いて設定した温度の風がさほど出ていなくて適度な室温にならない、リモコンの効き目が悪いといった異変が判明するのが30分以内となっています。
異常を示すランプが点滅するのも、だいたいこのタイミングです。
30分ほど経過した時点で、室内機から水漏れが発覚する場合もあります。
機器から異臭がしたり、必要以上に大きな音がするなど、ある程度の時間を作動させていなければ気付かないポイントがあるため、時間に余裕がある時にエアコンを試運転を実施することが大切です。
エアコンを試運転する際にチェックするポイント

エアコンの試運転を行う際の、基本機能におけるチェックポイントを見ていきます。
まず異音に関してですが、小さめの音であれば少なからず発生するので問題ありません。
運転状況や環境によって生じる音であり、テレビや会話が聞き取れないほど大きな音でなければ故障ではない場合が多いです。
あからさまに大きなノイズが発生している場合は、問い合わせてみると良いでしょう。

機器からの風に異臭がある場合、フィルターの清掃を行ってから再度運転してみます。
フィルターを清掃しても異臭が発生した時点で、メンテナンスを依頼するようにします。
風が出なかったり、出てもすぐ止まる場合は温度設定を夏前は下げて、冬前は上げてから再度試運転をすると良いです。
改善しない場合はリモコンなどに備わっている本体リセットボタンを使ったり、電源プラグを抜いたりブレーカーを落としたりしてチェックします。
リモコンの液晶画面が見えづらかったり、上手く作動しない場合は電池切れの可能性があります。

タイマーのランプが点滅している場合は、注意が必要です。
その多くが、機器が故障している可能性が高いからです。
機器のマニュアルを見て点滅の種類を確認しつつ、手順に従って操作を行ってみてください。

エアコン本体からの水漏れがないかどうかも、チェックポイントとして挙げられます。
水漏れの大半がドレンホースからの排水不良が原因であることが考えられます。
ドレンホースにホコリや落ち葉などのゴミが詰まっていると結露水がホースを通りにくくなり、うまく排出ができていない可能性があります。
その場合は、ドレンホースを塞いでいる原因を取り除いてみると良いです。
また、吹出口に水滴がついていたり雫が落ちてくる場合は換気状況が原因である場合が考えられます。
部屋を冷やしている最中に換気を行うと、結露しやすい環境を作り出してしまいます。
温度設定を20度以上にすること、風向きを上にすることを試してみると良いです。
最後に… エアコンの試運転はお早めに

久しぶりにエアコンを作動させたら故障していて右往左往した、という事態を避けるためにも早めの試運転実施が大切です。
修理・メンテナンスが集中する前の、夏前は5月中旬~6月、冬前は10月中旬~11月に行っておくと安心です。
試運転の際には、最低でも30分以上は作動させることで異常・故障を見逃しにくくなります。
サーキュレーター・扇風機で冷気を循環して電気代を節約していても、フィルターの清掃が行き届いていなければ本来の実力が発揮されず省エネ効果が薄まります。
試運転と一緒にフィルターの清掃を行いつつ、その頻度を改めることも大事です。
