近年は4Kテレビが人気ですが、「4Kテレビでは地デジがぼやける」という意見も多く見られます。
4Kテレビに買い替えようと考えているものの、地デジがぼやけるのでは意味がないと感じて購入をためらっている方もいるのではないでしょうか。
今回は、4Kテレビで地デジがぼやけると言われる理由を解説します。
4Kテレビで地デジを綺麗に見る方法やおすすめ商品も紹介するので、チェックしてみてください。
そもそも、4Kテレビとは?

4Kテレビとは、水平方向に3,840画素、垂直方向に2,160画素、全体で約820万個の画素となっているテレビです。
フルハイビジョン(フルHD)は水平1,920画素、垂直1,080画素、全体で約207万画素なので、比較すると4Kテレビの画素数がいかに多いかがわかります。
テレビは大画面になるほど1画素あたりの面積が大きくなるので、従来のフルHDテレビでは粗さが目立つこともありました。
しかし、4Kテレビはフルハイビジョンテレビの4倍の画素数を誇るため、従来のHDテレビの粗さを解消しより鮮明な映像が表示されます。
大画面で見ても綺麗な映像を楽しめるため、人気が高まっているのが特徴です。
2024年現在、地上波では4K映像が放送されていません。
4Kに対応しているのはBS放送やCS放送なので、4Kを視聴するためにはBSやCSのアンテナが必要です。
さらに、環境によっては4Kチューナーや4K対応アンテナなど、必要な電波を受信するための設備が必要なこともあります。
なぜ4Kテレビで地デジがぼやけるのか?

4Kテレビを買ったものの、地デジを見るとぼやけてしまうという意見は多く見られます。
なぜそのような状態になるのか、買ってから後悔しないように理由を確認しましょう。
解像度が足りていないため
4Kテレビで地デジがぼやける理由として、地デジの解像度が足りていないことが挙げられます。
4Kの解像度は3,940×2,160ですが、地デジの解像度は1,440×1,080しかありません。
地デジの解像度で表示されたものを4Kに拡大するため、どうしてもノイズが目立ってしまいます。
4Kテレビで地デジがぼやけると感じるのは、ノイズのせいです。
地デジは解像度が足りないだけでなく、採用されているコーデックが古くノイズが発生しやすい、古いビデオ信号のせいでノイズが増加するなどの特徴があります。
そのため、4Kテレビで地デジを視聴するとノイズが気になり、ぼやけているように見えてしまうのです。
地デジやBSなど、主流のサービスが4Kに対応していないため
4Kテレビで地デジがぼやけるのは、地上波放送が4Kに対応していないからです。
普段地上波放送を主に視聴しているのであれば、通常の4Kテレビを購入しても高画質の映像は楽しめないことがわかります。
ちなみに、4Kに対応していないのは地上波放送だけではありません。
YouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoなどの動画配信サービスも、4Kに対応していないことが多いです。
ただし、4K対応の動画を配信するサービスも増えてきたため、動画配信サービスを利用して4Kの動画を楽しみたい方は4Kテレビを購入しても満足できるでしょう。
また、現行のBlu-rayやDVDも4Kには対応していません。
4Kテレビでコンテンツを再生すると、地デジと同様に映像がぼやけて見えます。
4K対応の次世代ブルーレイディスク規格であるUltra HD Blu-rayなら4Kテレビで快適に見られますが、そうでない場合は4Kテレビの恩恵はあまり受けられないでしょう。
そして、4K対応でないゲーム機も多くあるため、4Kテレビのメリットを感じられる方は限定的といえます。
一部のPlayStationやXbox Seriesは4Kに対応していますが、Nintendo SwitchやPlayStation4は、4Kに対応していません。
普段使うゲーム機が4Kに対応していないなら、4Kテレビで綺麗な映像を映すことはできないので注意してください。
4Kテレビで地デジをキレイに見る方法

4Kに対応していなければ、4Kテレビを購入しても綺麗な映像を見ることはできません。
ただし、アップコンバート機能を搭載した4Kテレビであれば、高画質の映像を楽しめます。
アップコンバート機能とは、4K未満の映像を4Kの画質に近づけて視聴できるようにする機能です。
あくまで4Kに近づけるだけであって、4Kの画質で見られるわけではありません。
しかし、アップコンバート機能を利用することで、4Kテレビで地デジを見たときのぼやける状態は大きく改善されます。
4Kのコンテンツを楽しむとともに、4Kでない映像もできるだけ綺麗に見たいと感じているなら、アップコンバート機能搭載の4Kテレビに買い替えるのがおすすめです。
おすすめのアップコンバート機能付き4Kテレビ3選
現在新しく発売されている4Kテレビの多くにはアップコンバート機能が内蔵されているため、4Kテレビでも地デジを楽しみやすくなっています。
中古で4Kテレビを購入する場合はアップコンバート機能が搭載されていないこともあるので、よく確認したうえで購入しましょう。
4Kテレビと一口に言っても、液晶テレビや有機ELテレビなどの種類や画面の大きさ、搭載されている機能などは異なるため、比較して選ぶことが大切です。
以下では、アップコンバート機能付きの4Kテレビのなかからおすすめの3つを紹介します。
4Kテレビに買い替えようと考えている方は、商品選びの参考にしてみてください。
Hisense 50E6G

Hisense(ハイセンス) 50E6Gは、アップコンバート機能搭載でノイズを抑えながら地デジが見られる4K液晶テレビです。
基本的な映像処理だけでなく、コンテンツやシーン別に特化した映像処理を行うことにより、高画質を実現しています。
また、ネット配信の映像やVODコンテンツに強いのも特徴です。
解像度に応じてノイズリダクションをすることで、幅広い映像を綺麗に見ることができます。
ゲームモードがあり、遅延を少なくしながら高画質の映像で遊べるのもポイント。
HDR対応で、高輝度で映像が表示されるのも魅力です。
50V型のほか、65V型や43V型も展開されています。
外付けHDD録画や裏番組録画などの便利な機能もあるため、使い勝手のいい4Kテレビを探している方におすすめです。
東芝 55Z870M REGZA

東芝 55Z870M REGZA(レグザ)は、Mini LEDの4K液晶テレビのハイグレードモデルです。
バックライトに高密度にLEDを配置することで、鮮やかな表現を実現しています。
パネルには新たに開発された広色域の量子ドットシートを採用し、高いコントラストを叶えているのもポイント。
美しい映像を、より色鮮やかに楽しめます。
ネット動画対応も幅広く、好みの配信サービスを高画質で見ることが可能です。
搭載されているチューナーは地デジやBSデジタル、110度CSデジタル、BS 4K、110度CS 4K。
55V型のほか、65V型や77V型も展開されているので、希望のサイズを選択できます。
フレームレスなデザインでテレビ本体が強調されすぎないため、見た目もおしゃれな4Kテレビを探している方におすすめです。
MAXZEN JU50DS06-4K

MAXZEN JU50DS06-4Kは、50Vの4K液晶テレビです。
幅広い映像をリアルタイムで分析し、コントラストを改善してくれるため、鮮やかな映像を楽しめます。
細かい部分のノイズ除去も瞬時に行ってくれるので、細部までじっくり映像を楽しみたい方に適しているでしょう。
別売りのUSB外付けHDDを接続すれば、レコーダーがなくても手軽に番組予約が可能。
HDMI端子が4つ付いているため、ゲーム機やオーディオなどを接続して楽しみの幅を広げられます。
リモコンは必要最低限のキー配置になっており、一時停止や倍速機能なども直感的に使いやすいのが特徴です。
リモコンのボタンひとつで、ブルーライトを軽減できる機能もあります。
市販の壁掛け金具を使えば、壁に取り付けることも可能です。
映画館のように壁掛けにして4Kテレビを見たい方は、購入を検討してみてください。
アップコンバート機能搭載の4Kテレビなら、地デジも綺麗に見られる

4Kテレビで地デジを見ると、解像度の違いからぼやけて見えることがあります。
せっかく4Kテレビを購入しても、地上波放送をメインで見る場合は綺麗な映像が見られず、メリットが得られないと感じるケースもあるでしょう。
4Kテレビを購入するなら、アップコンバート機能が搭載された商品がおすすめです。
アップコンバート機能を利用すれば、4Kテレビで地デジを見てもぼやけず綺麗に見られるので、満足感が高まるでしょう。