最近の家電製品は、様々な面で自動化が進んでいます。自動機能を便利に利用することによって、私たちは快適な生活を送ることが可能になりました。
自動化は、洗濯機の分野にまで及んでいます。ここでは洗濯機の洗剤自動投入機能について、メリットとデメリットを挙げます。
洗濯機の洗剤自動投入機能の仕組み

洗濯機の洗剤自動投入機能とは、洗濯機を使用する際に洗剤や柔軟剤などを自動で投入してくれる機能のことを指します。
現在は高機能なフラグシップモデルを中心に洗剤を自動投入する機能が搭載されています。
自動投入機能を持つ洗濯機には、洗剤や柔軟剤の自動投入用の保管タンクが装備されています。
あらかじめ保管用のタンクに洗剤や柔軟剤を入れることにより、毎回洗濯を行う際に洗濯機が適量の柔軟剤や洗剤を自動投入してくれます。
保管用のタンクには洗濯1回分ではなく多量の柔軟剤や洗剤を保管できる点も大変便利です。
定期的にタンクに柔軟剤や洗剤を補充するだけでいいので、洗濯する度に柔軟剤や洗剤を計量して洗濯機に入れる手間が省けます。
また、洗濯機によっては、自分の好みなどによって投入する洗剤量を調整することができます。このように、融通が利く点でも大変便利な機能といえます。
洗濯機の自動投入機能は洗濯のオプションに応じ、必要な量を必要なタイミングで投入してくれますので、
洗濯をする際に洗濯物を入れて電源を入れた後はほとんど手間がかかることはありません。
今まで洗濯物の量によって入れる洗剤を量っていた時間を使い、他の家事など別の作業を行うことができるので、大変便利です。
洗剤の自動投入機能は主に大型のドラム式洗濯機に搭載されています。
洗濯量に応じて洗剤の量も多くなりますので、洗濯量が多いほど自動投入機能の活用で手間が省ける度合いも大きくなります。
共働きや小さな赤ちゃんがいる忙しい世帯にとっては、このような自動化は大変ありがたい機能となります。
自動機能を活用することにより、家事の時短につながり、生活に余裕が生まれます。
洗濯機の洗剤自動投入機能のメリット

最適な量とタイミングで柔軟剤や洗剤が投入される
メリットとしては、洗濯物の状況などに合わせて最適な量の柔軟剤や洗剤を最適なタイミングで自動投入できる点です。
人の手で行うと、柔軟剤や洗剤の量が時によって多かったり少なかったりする事がありますし、
投入するタイミングについても、手動の場合は洗濯の最初に全部入れることが多いですが、最初に全ての洗剤を入れてしまうと洗剤の効果を十分に発揮できない可能性があります。
そのため、自動投入機能を使うことで適切なタイミングで洗剤を投入でき、洗濯物がより良く仕上がることが期待できます。
柔軟剤や洗剤の入れ忘れがなくなる
また、手での洗剤投入でよくありがちなパターンが、柔軟剤や洗剤を入れ忘れて洗濯機を動かしてしまうことです。
柔軟剤や洗剤を入れ忘れてしまうと、数十分かかる洗濯をもう1度最初からやり直さなければなりません。
あらかじめ他の予定を組んでいると台無しになってしまいます。
また、柔軟剤と洗剤を入れるところを間違うと、排水口が泡だらけになってしまう場合もあります。
自動投入機能を活用することで、柔軟剤や洗剤の入れ忘れを防ぐことができます。
自動掃除機能を持つ洗濯機が多い
もう一つの自動投入機能のメリットとしては、洗濯機の自動掃除機能も付加されている機種が多いということです。
自動掃除機能が付いていることにより、長期間洗濯機を使うと発生することが知られている黒カビを防ぐことができます。
いつでも清潔な状態で洗濯を行うことができ、洗濯物の衛生管理面でも大変ありがたい機能です。
自動掃除機能がついていないと、長期間洗濯機を使用した後、大量の黒カビが発生し
洗濯物に黒いシミがついたり臭いがついたりする可能性があります。
大掛かりな洗濯機の掃除を行うことなく、衛生管理ができますので大変大きなメリットと言えます。
洗濯機の洗剤自動投入機能のデメリット

洗濯機の洗剤自動投入機能のデメリットとして、機能が搭載されているモデルは比較的大型で高機能な洗濯機に限られる点が挙げられます。
大型の洗濯機を購入する場合は特に、排水ホースや排水口など設置するスペースの状況に注意する必要があります。
購入する前に、吸水に使う蛇口の高さや防水パンの広さが購入予定の洗濯機に対応しているか、廊下やドア・エレベーター・階段などの搬入経路の広さに問題が無いかなどの確認が必要です。
特にマンションやアパートは洗濯機の設置スペースが限られている場合が多いため注意が必要です。
その他のデメリットとして、柔軟剤や洗剤のタンクの掃除が必要であることが挙げられます。
複数回洗濯する量の柔軟剤・洗剤が入るタンクなので、掃除もある程度の時間がかかります。
衣服を清潔に洗うためにも、タンクをいつも綺麗な状態に保つ必要があります。
きちんと管理を行わずタンクが汚れてしてしまっては、せっかくの洗濯が台無しになってしまいます。
また、利用できる柔軟剤や洗剤が限られることもデメリットとして挙げられます。
通常、自動投入機能に対応しているのは液体タイプのみで、粉末の洗剤などは利用することができません。
その他、漂白剤も自動投入のタンクに入れることはできません。間違って入れてしまうと、故障の原因になります。
間違えて粉末タイプの洗剤や漂白剤をタンクに入れてしまうと故障の原因となるので注意が必要です。
このようなデメリットはありますが、それを上回るメリットがたくさんあります。
洗濯機を購入する際には、価格や容量、サイズ以外にも、どのような状況で使うかによって必要な機能を考えることで、ご家庭に合った洗濯機を選ぶことができます。
自動投入機能が搭載されたおすすめの洗濯機
東芝 ZABOON TW-127XP1L

東芝のドラム式洗濯機TW-127XP1Lは、洗浄力を高める機能が充実しています。
抗菌ウルトラファインバブル洗浄EXは、ナノサイズの泡と洗剤を混ぜ合わせ、繊維の奥まで浸透。洗浄効果を高めて汚れをしっかり落とします。
また、自動2度洗いコースも搭載されています。洗剤の自動投入機能があるので2度目洗いも自動で洗濯してくれて、手間をかけずにしっかり洗い上げます。
パナソニック LXシリーズ NA-LX129AL-W

NA-LX129AL-Wの大きな特徴は、洗剤と柔軟剤だけではなくおしゃれ着洗剤の自動投入にも対応している点です。
おしゃれ着洗剤用の3つ目のタンクを搭載した「トリプル自動投入」で、普段着からおしゃれ着までラクラク洗濯できます。
また、「ナノイーX」で水洗いできない衣類やアイテムの衛生ケアもできるので、衛生面を特に気を付けたいご家庭におすすめです。
(まとめ)

洗剤や柔軟剤の自動投入機能は大変素晴らしいもので、洗濯の際の手間を減らしてくれます。
現代社会においては共働きで忙しい世帯がほとんどですので、このような家事の手間が減る機能は大変ありがたいものです。
特に小さな子どもがいる家庭は子どもから目を離せないことも多いので、自動で適切な量の柔軟剤や洗剤を投入してくれる機能は大変重宝します。
デメリットとして、自動投入機能が搭載されたモデルは大型のものが多い点、自動投入のタンクを定期的に手入れしなければならない点、
使用できる柔軟剤や洗剤が限られている点や漂白剤などは自動投入できない点を覚えておくことが必要です。
ただこのようなデメリットを考えても、メリットは大きく上回っており、利用する価値は十分にあります。
様々なメーカーが自動投入機能を備えた洗濯機の販売を行っています。
自動投入機能の他にも各メーカーでそれぞれ独自の機能や特徴を持った洗濯機がありますので、
購入を検討する際には、商品の特徴や機能をチェックして、自分たちの生活に適しているかも確認しましょう。