ワイシャツやブラウスを颯爽と着こなすには、シワがないことが重要です。
そのためのアイテムとしてアイロンが欠かせませんが、各メーカーから様々な製品が登場しており、どれを選べばいいかわからないとお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、アイロン初心者向けに、コード付き・コードレスアイロンの違いや各機能の重要性についてまとめました。
人気メーカー・ブランドが販売しているアイロンのおすすめモデルも紹介しますので、家庭用や一人暮らし向けに高機能モデルを探している方は、ぜひ参考にしてください。
コード付き・コードレスどちらが向いているか

アイロン選びでまず迷うのが、コード付きかコードレスかという問題です。
どちらが向いているかは、好みや用途によって異なります。
ここではそれぞれのメリット・デメリットを解説しますので、参考にしてください。
長時間作業向きのコード付き
コード付きアイロンは、電源プラグをコンセントに挿して使用しますので、長時間作業したいときに向いています。
電源から安定的にパワーを供給できるため、大きな布やシワが深い衣類のアイロンがけにもおすすめです。
ただし、アイロンがけ中にコードが絡まったり、引っかかったりするリスクがあります。
特に前後左右に動かしたり、細かい部分にアイロンがけをしたりする場合に、不便を感じやすいかもしれません。
また、電源を確保する必要があり、使用場所が限定されやすいのもデメリットです。
コードつきアイロン はこちら
使い勝手重視ならコードレス
コードレスアイロンは、文字通りコードがないため、方向や角度を気にせずアイロンがけをしたい場合に適しています。
電源が不要で、どこでも使えるのも大きな魅力です。
ただし、多くは充電式であり、長時間の使用には向きません。
作業中は傍らに充電台を置き、こまめにアイロンを乗せて充電しながら行う必要があるでしょう。
また、コード付きと比較すると、スチームのパワーが弱い傾向にあります。
コードレスアイロン はこちら
軽量・コンパクトなモデルがおすすめな理由
アイロンというと、これまでは家庭で使用するのが一般的でした。
しかし、ライフスタイルが多様化し、従来の家庭用アイロンのみではニーズを満たせなくなってきています。
そこで、近年は軽量・コンパクトなモデルにも注目が集まっています。
一人暮らしでも手軽に使えるほか、出張や旅行などの際に持ち運びしやすい点が人気です。
シワがしっかりと伸びた衣服は相手からの心証をよくすることにもつながるため、出張時には特に重宝するでしょう。
温度調整とスチーム機能の重要性

アイロンには、温度調整機能とスチーム機能が付いています。
大切な衣類を傷つけないためにも、これらの機能を適切に使い分けることが大切です。
各機能の重要性について解説しますので、しっかりと覚えましょう。
素材に合わせた温度設定
アイロンがけをする際は、素材に合わせた温度設定が重要です。
素材ごとに適した温度設定は、以下の表を参考にしてください。
温度 | 素材 | 繊維 |
---|---|---|
低温(80~120℃) | 動物性天然繊維 | 絹・毛・ウール・半合成繊維 アセテート合成繊維ポリウレタン |
低温~中温(80~160℃) | 再生繊維 | レーヨン キュプラ |
中温(140~160℃) | 合成繊維 | ポリエステル ナイロン アクリル |
高温(180~210℃) | 植物性天然繊維 | 綿 麻 |
絹やウールに代表される動物性天然繊維やアセテート、ポリウレタンなどの半合成繊維・合成繊維は、デリケートな素材です。
これらの素材に高温でアイロンがけをすると生地を傷める恐れがありますので、低温でのアイロンがけが適しています。
レーヨンやキュプラなどの再生繊維やポリエステル、ナイロン、アクリルなどの合成繊維は、中温でのアイロンがけがおすすめです。
これらの素材は身近な衣類の多くに使用されており、手軽に洗濯やアイロンがけができます。
また、綿や麻といった植物性天然繊維は熱に強く、高温でのアイロンがけが可能です。
なお、アイロンがかけられない素材については、洗濯表示のアイロンマークに「×」がついています。
この洗濯表示があるにも関わらずアイロンをかけてしまうと、生地が溶けたり服がテカったりして着られなくなってしまう恐れがありますので、注意しましょう。
デリケートな素材にアイロンをかける場合は、あて布をするのも一手です。
あて布には、生地が傷んだりテカったりするのを防ぐ役割があります。
あて布をすることによるデメリットはほぼないため、あて布が必要がどうか判断できないときは、使っておくと安心です。
強弱スチーム・瞬間スチームの使い分け
アイロンでもう一つ重要なのが、スチーム機能です。
熱い蒸気を当てながらアイロンをかけることでよりシワを伸ばしやすく、時短にもつながります。
スチーム機能は、シャツの襟やズボンに折り目を作ったり、頑固なシワを伸ばしたりしたいときに便利です。
機種によっては、強弱スチームや瞬間スチームといった機能が付いています。
しっかりとシワを伸ばしたい箇所でスチームを強くしたり、瞬間的にスチームでプレスしたりすることで、よりきれいな仕上がりが期待できるでしょう。
人気メーカー・ブランドから選ぶアイロンおすすめモデル

ここからは、人気メーカー・ブランドから選ぶアイロンのおすすめモデルを紹介します。
パナソニックなど定番メーカーの特徴
アイロンに対して特にこだわりがない方には、パナソニックなどの定番メーカーの製品がおすすめです。
パナソニックは老舗家電メーカーとしての強みを活かし、豊富なラインナップを取りそろえています。
アイロンだけではなく、最近は衣類スチーマーも注目を集めており、シンプルなデザインでコンパクトながらも多機能です。
衣類スチーマーが初めてという方でもエントリーモデルとして使いやすい点でもおすすめです。
高機能モデルなら東芝・日立のアイロンをチェック
高機能モデルなら、東芝、日立のアイロンがおすすめです。
東芝は使いやすさを重視したラインナップが多く、好みのアイロンを見つけやすいのが特徴です。
日立はコードレスアイロンのみを提供していますが、温度変化の可視化やオートオフ機能など、便利な機能が充実しています。
コスパ重視ならアイリスオーヤマも注目
コスパ重視の方には、アイリスオーヤマのアイロンがおすすめです。
アイリスオーヤマは開発から流通まで自社で手がけることで低コストを実現している大手メーカーで、耐久性にこだわったアイロンを多数販売しています。
シンプルかつコンパクトでコードレスアイロンも販売しています。
まとめ

シンプルなものから高機能モデルまで、ニーズに合わせた様々なアイロンが登場しています。
はじめて購入する方は、定番メーカーの商品を選ぶと失敗が少ないでしょう。
衣類を長持ちさせるためにも、アイロンがけをするときは素材に合わせた温度に設定することが大切です。
温度調節機能やスチーム機能を必要に応じて使い分け、「アイロン上手」を目指しましょう。