家電量販店のテレビ売り場では、フルHD、4K、8Kといった言葉が書かれていますが、どのような違いがあるの?と悩んだ経験はないでしょうか。
画面サイズは一目で分かるため、自分の欲しい大きさを選ぶことは簡単です。
しかし、解像度は分かりにくいため、どれを選んだら良いのか判断に悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、テレビの解像度について詳しく解説し、解像度別のおすすめテレビ3選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
テレビの解像度とは?

テレビやスマホ、PCのディスプレイの話をするときに「解像度」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
テレビにおける解像度とは、画面の細かさ、つまり密度を表す計算式です。
実は、テレビの画面は細かい点の集まりで表示されており、この点が細かければ細かいほどキレイに見えるようになっています。
この細かさを示すのが解像度というわけです。
解像度は画面の1インチ(2.54㎝)あたりにどれくらいの画素(別名ピクセルとも言い、画像を構成する最小単位)が含まれているかを示しており、横方向の画素数と縦方向の画素数のかけ算で表します。
例えば、テレビの説明書などに「解像度:1280×720」と書いてある場合、横が1280まで、縦が720までの解像度なら映すことができるという意味です。
そして、この数値が大きいほど画面の中の点が細かくなるため「解像度が高い」という表現をします。
液晶テレビの解像度の主な種類

では、液晶テレビの解像度にはどのような種類があるのでしょうか。
現在販売されているテレビは、大きく「フルHD」、「4K」、「8K」の3種類に分けられます。
これらは、特定の画素数を示すために作られた言葉です。3つの解像度を具体的に見ていきましょう。
フルHD・HD
さきほどご紹介した1280×720という解像度を「HD(ハイビジョン:High Definition)」と呼びます。
~1990年代にかけて盛んになった高精細度テレビジョン放送に合わせて生まれた解像度です。
なお、一般的な地上波デジタル放送(以下、地デジ)は1440×1080という解像度で、このHDテレビをターゲットとして制作されています。
そして、HDより少し高精細な1980×1080の解像度を指すのが「フルHD(フルハイビジョン)」です。
一部の地デジのチャンネルやBSデジタルテレビ放送の番組、Blu-rayディスクはフルHDに対応しています。
当然ではありますが、HDよりさらにキレイな映像を楽しむことが可能です。
4K
4Kは3840×2160の解像度を指しており、別名「Ultra HD(ウルトラハイビジョン)」または「UHD」と呼ばれています。
4Kは4000という意味で、長辺方向の画素数が約4,000個あることが由来です。
なお、近年では4K対応の高品質なコンテンツやゲーム機、4K Ultra Blu-rayの映像ソフトなどが増えてきました。
ただし、4K放送の番組を見るためには4K対応のチューナーが必要です。
「4K対応テレビ」と「4Kチューナー内蔵テレビ」は異なりますので、注意してください。
「4K対応テレビ」の場合、4K放送のチューナーを内蔵しておらず別途外付けの専用チューナーの購入が必要が必要になります。
外付けチューナーを持っていない方は、別途購入・接続の手間がない「4Kチューナー内蔵テレビ」を選ぶと良いでしょう。
8K
8Kは7680×4320の解像度を指しており、別名「スーパーハイビジョン」と呼びます。
8KはNHK放送技術研究所が研究してきた超高解像度テレビ規格で、「解像度の面で人間の視覚能力の限界に到達する」ことを目指して開発されました。
2023年現在、8Kの放送はNHKの「BS 8K」でのみ視聴が可能です。
地上波放送に比べて超高精細なだけでなく、高音質なため、映像と音響の両面から感動的な体験ができます。
ただし、こちらも4Kと同様に8K対応のチューナーが必要です。
また、高音質を楽しむためには、22.2チャンネルに対応した音響設備も用意しましょう。
テレビの解像度が高いとどうなるの?

2018年12月1日より「新4K8K衛星放送」の実用放送が始まり、様々な4Kや8K対応の番組が増えつつあります。
テレビの解像度が高いと、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
高画質な映像を楽しめる
一般的に、解像度が高いテレビほど高精細に見えます。
テレビはフルHDに比べて約4倍、8Kテレビは約16倍の画素数があるため、立体的に感じられ、より臨場感のある映像を体感できると言われています。
ただし、この解像度の高さは、同じく高解像度の映像を視聴してこそ意味があります。
そのため、地上波放送しか見ないのに4Kや8Kのテレビを購入しても、それほど違いは感じられないかもしれません。
また、解像度が高いテレビほど高額になる傾向がある上、電気代も高くなるデメリットがあります。
そのため、ご自身の用途に合わせてテレビの解像度を選択してください。
目が疲れにくい
テレビの解像度が高いと、より鮮明に見えるため目が疲れにくくなるという効果があります。
例えばテレビでスポーツ観戦をするとき、荒い画質で激しい動きを見るとぼやけるため目が疲れやすいかもしれません。
この点、テレビの画面が大きく、解像度が高ければ映像がクリアになるため速い動きの映像でも比較的疲れにくいと言われています。
【解像度別】おすすめのテレビ
ここからは、解像度別におすすめのテレビ3選をご紹介します。
【フルHD】ChiQ JL40G7E

MAXZENのChiQ(チック)シリーズは、動画配信サービスの視聴に特化したフルHDのスマートテレビです。
チューナーが内蔵されていないため、通常の地上波放送やBS放送を見ることはできません。
その代わり、Google Playが搭載されており、Wi-Fiにつなぐと多彩なコンテンツを利用することが可能です。
NetflixやYouTubeなどのアプリをインストールするとお好きなコンテンツを視聴することができます。
また、Chromecast機能搭載なので、ケーブルを使わずスマートフォンやタブレットをテレビと連携させ、ゲームや動画を楽しむことも可能です。
【4Kチューナー内蔵】東芝 55C350X REGZA

東芝の55C350Xは、55V型のシンプルなレグザです。
チューナー内蔵なので、地上・BS・CSデジタル放送だけでなく、4K放送も視聴できます。
高解像度なテレビで地上波放送を見ると画質が荒くなりがちですが、レグザなら「地デジビューティーX」の機能でノイズや動きボケを抑制。
また、部屋の明るさや時間帯、映像の種類などに合わせて画質を自動調整してくれるので、常に美しい状態の映像が楽しめます。
ネット動画の視聴や、ゲームモードなど、多種多様な楽しみ方ができるテレビと言えるでしょう。
【4Kチューナー内蔵】Hisense 65U8K U8Kシリーズ

Hisenseの65U8Kは、コスパの良さが光る65V型の4Kチューナー内蔵大型テレビです。
液晶パネルにMini LEDと量子ドットを採用しており、従来のテレビよりも明暗のメリハリがある高コントラストな映像を楽しむことができます。
また、AI放送映像高画質処理で、地デジやBS、CS放送もノイズを低減。
Apple AirPlayやAnyview Castを搭載しているため、iOSやAndroidと簡単接続ができ、スマホで撮った写真や動画を手軽に画面へ映し出せるのも魅力のひとつです。
まとめ

この記事では、テレビの解像度が高いと何が違うのか、そして解像度別のおすすめテレビをご紹介しました。
解像度は、テレビ画面に映る映像のキレイさを表す指標です。
解像度が高いほど映像がキレイに見えるとされていますが、全ての番組が高画質で放送されているわけではないため、必ずしも一番良い解像度のテレビを選ぶ必要はありません。
ご自身の生活スタイルに合う解像度のテレビを選んで、快適なテレビライフを過ごしてください。