私たち日本人にとって、白米は毎日の食卓に欠かせない主食です。
せっかくなら、メーカーの技術力やこだわりが詰まった高級炊飯器でごはんを炊いて、ワンランク上のおいしさを味わってみませんか。
この記事では、そんな高級炊飯器の特徴や選び方のポイントについて解説します。
おすすめのモデルもご紹介しますので、好みの1台を選ぶときの参考にしてみてください。
高級炊飯器の特徴
高級炊飯器とは、メーカーがこれまでに磨き上げてきた技術力のすべてを結集して開発された炊飯器のことです。
独自の圧力技術や高品質な内釜など機能や素材にこだわり抜き、メーカーが求めるおいしさの実現を目指しています。
しかしながら、高級炊飯器は「お米本来のおいしさ」を追求して開発されていますので、お米のうまみがより引き出されたごはんを楽しめるでしょう。

高級炊飯器の選び方のポイント
高級炊飯器の選び方のポイントを、6つご紹介します。
本体のサイズ
まずは、本体のサイズをチェックしましょう。
高級炊飯器の炊飯容量は、3合炊き、5.5合炊き、1升炊きの3種類が展開されています。
お米1合を炊飯したときのごはんの量の目安は、茶碗2杯分ほどです。
一度にたくさんのごはんを炊く必要がない1~2人暮らしなら、3合炊きでも十分に間に合います。
3~5人家族なら、5.5合炊きがおすすめです。
家族が6人以上いる場合は、1升炊きモデルを選ぶと良いでしょう。
お弁当を作る機会が多い方や食べ盛りのお子さんがいるご家庭なども、1升炊きを選んでおくと安心です。
加熱方式
炊飯器の加熱方式は、ごはんの炊き上がりを決める大切な要素です。
大きく分けるとマイコン式・IH式・圧力IH式の3種類あり、高級炊飯器では、IH式や圧力IH式が主に使われます。
IH式とは電磁コイルで内釜を発熱させる方法で、お米の粒感を楽しみたい方やしゃっきりとした食感に炊き上げたい方におすすめです。
圧力IH式とは圧力をかけて100度以上の高火力で一気に炊き上げる方法で、お米の甘みが引き出されたもちもちのごはんに仕上がります。
これらの加熱方式に独自の技術や機能が搭載されたモデルも、各メーカーから登場しました。
たとえば、圧力を変えながらお米全体に熱を行き渡らせる可変圧力、お米のうまみを閉じ込めるスチーム、お米の芯まで吸水させる真空、
超音波振動による吸水の促進などが挙げられるでしょう。
ちなみに、マイコン式は、炊飯器の底部に搭載されたヒーターで内釜を温める方式です。
IH式や圧力IH式などに比べると火力が弱い分、リーズナブルなモデルも多いですが、高性能な炊飯器を求める方には向いていません。
本体の機能

高級炊飯器ならではの機能にも注目です。
搭載されている代表的な機能を、表にまとめました。
炊き分け機能 | お米の銘柄や種類に合わせた炊き分けや、「やわらかい・標準・かたい」など仕上がりの食感の炊き分けなどが可能 |
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保温機能 | 真空圧力やスチームなどの技術を駆使して、ごはんの酸化や黄ばみを抑えたり乾燥を防いだりする機能 |
IoT連携 | スマホに専用アプリをダウンロードすることで、炊飯設定の更新や炊き上がりの予約時間の変更などの操作が可能 |
それぞれのお米の特性を活かした味わいや食感を楽しめるのが、炊き分け機能の魅力です。
そのほかにも、冷凍保存用やお弁当用のごはんをおいしく炊き上げるモード、時短で通常よりも早く炊き上げるモードなどが搭載されたモデルもあります。
内釜の素材(内釜の保証)
内釜の素材は炊き上がりや食感に影響しますので、慎重に選びたいところ。
高級炊飯器の内釜の素材には、鉄や炭、土鍋などが使われることが多いです。
鉄は重量があるものの熱伝導性が高く、 かまどで炊いたようなごはんに仕上がります。
蓄熱性に優れた 炭は冷めにくいのが特徴で、 炊きたてのごはんを長く楽しみたい方にピッタリです。
土鍋には遠赤外線効果があり、お米の芯まで加熱することで 甘みのあるもちもちの食感へと炊き上げます。
高級炊飯器の内釜には、メーカーの保証サービスが付いているモデルも。
保証期間内であれば、内釜を無償で交換してもらえます。
ただし、保証サービスを利用するにはメーカーごとに条件が定められていますので、購入前によく確認しておきましょう。
手入れのしやすさ
内釜や本体などの汚れは雑菌が繁殖する原因となるほか、炊飯器の温度調整がうまくいかなくなってごはんの味が落ちてしまう可能性もあります。
そこで、手入れのしやすさも、炊飯器を選ぶ際の大切なポイントです。
内釜や内蓋などを本体から取り外して洗えるモデルだと、衛生を保ちやすいでしょう。
本体の表面がでこぼこしていないタイプなら、拭き掃除も楽々できます。
メーカーで選ぶ
ひとくちに高級炊飯器といっても、おいしくごはんを炊き上げるための技術や搭載機能はメーカーごとに様々です。
また、おいしさの基準や味の傾向も、各社によって異なります。
それぞれのメーカーの特色を理解して、自分好みのごはんになるべく近い仕上がりのモデルを選ぶと良いでしょう。
高級炊飯器のおすすめモデル3選!

ここからは、高級炊飯器のおすすめモデルを3つご紹介します。
日立(HITACHI) RZ-W100EM
![日立(HITACHI) RZ-W100EM]](https://pics.xprice.co.jp/i/4154/4549873134154L.jpg)
「日立(HITACHI) RZ-W100EM」は、圧力IH式の5.5合炊き炊飯器です。
圧力とスチームの技術にこだわり、老舗の米屋・八代目儀兵衛のお米の特徴である「外硬内軟(がいこうないなん)」な炊き上がりを目指します。
内釜には鉄やアルミなどを組み合わせた多層な金属釜が採用されていて、軽量ながらも大火力での炊飯を実現しました。0.5~2合までの少量のお米を炊くのに便利な「少量」ボタンや炊飯中の蒸気を少なくする「蒸気カット」などの機能が搭載されています。
象印マホービン(ZOJIRUSHI) NW-PV10-BZ

「象印マホービン(ZOJIRUSHI) NW-PV10-BZ」は、圧力IH式の5.5合炊き炊飯器です。
かまどの炎のゆらぎを再現した「炎舞炊き」により、甘みがしっかりと引き出されたごはんへと仕上げます。
しゃっきりからもちもちまで7通りの食感を選べる「炊き分け圧力」メニューや、
家庭に合わせて81通りの味に調整する「わが家炊き」メニューなど、多彩な機能が自慢です。
解凍後にパサつきやベタつきの少ないごはんを食べられる「冷凍ごはん」メニューも搭載されていて、一度に大量のごはんを炊く家庭にも向いています。
タイガー魔法瓶(TIGER) JRX-T100-KT

「タイガー魔法瓶(TIGER) JRX-T100-KT」は、圧力IH式の5.5合炊き炊飯器です。
土鍋の遠赤外線効果に約300度の高火力を組み合わせた独自の技術「土鍋ご泡火炊き」により、弾力のある甘いごはんへと仕上げます。
IoT搭載の炊飯器で、スマホに専用アプリを入れておくと、外出先からでも炊飯器の操作が可能です。
注目はコシヒカリを産地ごとに炊き分ける「産地炊き」機能で、産地ならではの甘みやうまみ、粒立ちなどの特徴を活かしたごはんを楽しめます。
まとめ

ワンランク上のごはんを味わいたい方は、普段使っている炊飯器を高級なものに変えてみましょう。
高級炊飯器には銘柄や種類に合わせた炊き分け機能などが搭載されていて、お米ごとのベストなおいしさを引き出した味わいを楽しめます。
メーカーごとにおいしさや味の傾向は異なりますので、機能や加熱方式などへのこだわりを参考に、ご家庭に合った商品を選びましょう。