近年は夏の暑さや冬の寒さが厳しいため、エアコンを多用する家庭も多いでしょう。
しかし、冷房や暖房をたくさん使っていると、電気代が気になります。
エアコンの電気代の計算方法や目安がわかれば、ある程度出費額を予測することが可能です。
今回は、エアコンの電気代の計算方法や目安を紹介したうえで、節約する方法も解説します。
買い替えを検討している方向けに、おすすめ製品も紹介しているため、参考にしてみてください。
エアコンの電気代の計算方法と目安

エアコンの電気代は、計算方法を理解しておけばある程度は予測がつけられます。
事前に計算方法を把握しておき、どれくらいの電気代を使用しているのか確認してみましょう。
エアコンの電気代がどれくらいかかるのか計算方法と、おおよその目安について解説していきます。
エアコンの電気代の計算方法
エアコンの電気代は、消費電力量(kWh)と電気料金単価で決まります。
電気料金単価については、住んでいる地域によって数値が変わってくるので、事前に確認しておきましょう。
また消費電力量(kWh)は、「消費電力(W)×使用時間(h)」÷1,000で算出できます。
自宅のエアコンのスペックや使用時間によって消費電力量(kWh)が異なるので、こちらも確認しておきましょう。
電気料金単価は、27円程度が目安となっているので、電気代を計算する時の参考にしてみてください。
例えば500Wのエアコンを12時間使用した場合の計算式は、消費電力量が「500W×12時間」÷1,000=6kWhになります。
そこから、計算してエアコンの電気代は、6kWh(消費電力量)×27円(電気料金単価)=162円となります。
エアコンの電気代がどれくらいかかるのか、今回の計算方法を利用すれば目安がわかります。
エアコンの電気代の目安
各家庭によってエアコンの電気代は異なります。
間取りの広さや利用しているエアコンなどによって、細かい金額が変わってくるでしょう。
目安としては、まず6畳用のエアコン(定格消費電力450W)を1ヶ月使用(1日12時間使用)した場合、電気代は4,380円程度になります。
次に10~15畳用のエアコン(定格消費電力750W~1,100W)を1ヶ月使用(1日12時間使用)した場合、電気代は7,290円~10,680円程度かかるのが目安です。
細かい電気代については、契約している電力会社やエアコンの機種、使用方法によって変わってくるのでデータはあくまでも参考としてください。
エアコンの電気代を節約する方法

エアコンの電気代が高いと感じた方は、電気代を節約できる方法を実践してみてください。
習慣的に節約を心掛けることで、毎月の電気代を安く済ませられます。
具体的に、どのような方法でエアコンの電気代を節約できるのか、詳しい内容を紹介していきましょう。
スイッチのこまめなON/OFFを避ける
エアコンの操作で温度を下げたり、上げたりを繰り返すと消費電力が大きくなり、自然と電気代が高くなってしまいます。
そのため、室内の温度設定を決めたら、必要以上に温度を変更しないようにしましょう。
温度を維持するだけなら、エアコンの電気代も高くならないので、節約のきっかけになります。
また少しの外出だけならエアコンの電源はOFFにせず、そのままつけっぱなしの方が部屋の温度も上下しないので消費電力が抑えられるでしょう。
エアコンの電源を何度もON/OFFすると、その度に設定温度まで温度を上げたり下げたりすることになるので、電気代が高くついてしまいます。
冬で外気温度が6度と仮定した場合は、暖房の設定温度を21度から20度に変えるだけでも電気代がおおよそ1,430円は安くなるでしょう。
設定温度を調整する
設定温度を少し変えるだけで、電気代の節約に繋がることがあります。
例えば夏で外気温度が31度であると仮定しましょう。
その時に、冷房の設定温度を27度から28度に設定しておけば、電気代がおおよそ820円程度は節約できます。
冬で外気温度が6度と仮定した場合は、暖房の設定温度を21度から20度に変えるだけでも電気代がおおよそ1,430円は安くなるでしょう。
どちらも使用時間は1日9時間と仮定した場合の計算になるので、エアコンの電気代を節約する方法として実践してみてください。
サーキュレーターを併用する
エアコン代の節約として、サーキュレーター(または扇風機)を使用する方法があります。
サーキュレーターは風を送ることで部屋の温度を均一に保ち、部屋の一部分だけが温まる・冷えるという状況を防いでくれるでしょう。
サーキュレーターはただ置くだけではなく、冷房と暖房の時で置き方を変えれば、より効率よくエアコンの利きを良くしてくれます。
例えば、冷房を利用する時にはエアコンが設置されている場所の対角線上に、サーキュレーターを配置しましょう。
エアコンに向けて風を送るようにすれば、涼しい風が部屋一面に広がるようになります。
省エネ性能の高いエアコンに買い替える
今のエアコンが古いモデルの場合は、新しい省エネ性能の高いエアコンに買い替える方法もおすすめです。
古いモデルのエアコンの場合は消費電力が高い傾向があり、省エネ性能のエアコンと比較すると、同じ時間稼働しても電気代が高くついてしまいます。
新しいエアコンには省エネ性能が搭載されている製品が多いので、長期的に見て買い替えた方が電気代の節約に繋がるでしょう。
室外機に直射日光が当らないようにする【夏】
夏の冷房稼働時にエアコンの電気代を節約したいなら、室外機に日光が当たらないようにするのが効果的です。
エアコンの室外機の役割は、部屋の中にこもっている熱を外へ排出することです。
その際、室外機自体の温度が高いと、排熱効率が低下して電力を多く消費してしまいます。
消費電力が高いと電気代がかさんでしまうので、室外機の温度を下げる工夫が必要です。
直射日光が当たると室外機の温度が高くなるため、日陰に置いたり日除けを設置したりしてみてください。
ただし、日除けを置く場合は、室外機の吹出口をふさがないようにする必要があります。
窓に断熱材を貼る【夏】
クーラーを使いすぎずに夏の室温を下げたいのであれば、窓に断熱材を貼るのがおすすめです。
断熱材には、部屋の内外を行き来する熱の量を減らす効果があります。
つまり、夏の外に存在する熱が室内に入ってくるのを抑えてくれるので、エアコンの冷房効率を高めることが可能です。
断熱材は、冬には暖かい空気を逃さないようにしてくれるため、窓に貼っておけば年中活躍してくれます。
断熱材を貼るのが難しい場合は、カーテンやすだれで外の熱を遮断するのも電気代の節約に効果的です。
暖房器具を併用する【冬】
冬にエアコンを使う際に電気代を節約したいなら、暖房器具を併用するのがおすすめです。
暖房器具を併用することで、効率的に部屋と体を暖められます。
組み合わせて使うなら、部屋全体を暖めるものと体を暖めるものを採用するのが効果的です。
例えば、エアコンを使って部屋全体の室温を調整しながら、こたつや電気毛布などを使ってみてください。
部屋をじんわりと暖めながら、体を効率的に暖めることが可能です。
部屋の湿度を調整する【冬】
エアコン暖房の設定温度を高くしすぎると、電気代がかさんでしまいます。
そこでおすすめなのが、部屋の湿度を調整する方法です。
人がその環境に快適さを感じるかどうかは、湿度と温度のバランスによって決まります。
エアコンの設定温度を低めに設定しても、部屋の湿度が十分に上がっていれば、体感温度は高くなるでしょう。
現在使っているエアコンで温度と湿度の両方を調整できるのであれば、ぜひ活用してみてください。
エアコンだけで湿度を調整するのが難しいなら、別途工夫が必要です。
加湿器を置いたり、洗濯物を部屋干ししたりすれば湿度を高められます。
湿度は高すぎるとカビや結露を招きますが、適度に高めることでウイルスの活動を抑制できます。
エアコンの電気代を抑えるためだけでなく、健康のためにも湿度を調整してみてください。
省エネ性能の高いエアコンの選び方

できるだけ電気料金を抑えながらエアコンを使いたいなら、省エネ性能が高いエアコンを選ぶのがおすすめです。
省エネ性能の高いエアコンは、以下の方法で選んでみてください。
統一省エネラベルを確認する
省エネ性能の高いエアコンを選びたいなら、「統一省エネラベル」を確認しましょう。
統一省エネラベルとは、家電が省エネ基準を満たしているかどうかをわかりやすく示したラベルです。
すべてのメーカーが同じ基準を用いるため、ラベルを見れば省エネ性能に優れたエアコンかどうかがすぐにわかります。
統一省エネラベルには、省エネ性能を総合的に評価した多段階評価や、省エネ基準がどれだけ達成されているかを示す省エネ性マーク、
省エネ基準達成率、通年エネルギー消費効率、年間の電気代の目安などが記載されています。
製品ごとのラベルを確認し、良いと思えるものを選んでみてください。
省エネ性能の高いエアコンを選びたいなら、「統一省エネラベル」を確認しましょう。
分割払いは、即日審査のケースも多いです。
ショッピングローンを利用できるかどうかがすぐにわかるため、利用しやすいでしょう。
適用畳数で選ぶ
省エネ性能が高いエアコンを選ぶ際は、適用畳数も確認する必要があります。
適用畳数とは、どの程度の広さの部屋を暖めたり冷やしたりできるかという目安を示すものです。
実際の部屋の広さが適用畳数よりも広い場合、エアコンが常に全力で稼働することになります。
その結果消費電力が上がるため、電気代がかさんでしまうでしょう。
部屋の広さに適した適用畳数を選ぶことで、エアコンの電気代を抑えられます。
省エネに役立つ便利機能を搭載したモデルを選ぶ
エアコンの中には、省エネに役立つ機能が搭載された製品もあります。
電気料金を抑えたいなら、省エネにつながる便利機能を持つモデルを選ぶと良いでしょう。
例えば、センサーを搭載したエアコンであれば、室内に人がいないときに冷暖房の稼働を下げて電気代を抑えてくれます。
近年ではAI機能が搭載されたエアコンもあり、人が快適に過ごせるように風量や風向、温度などを自動で調整してくれるため、興味がある方は確認してみてください。
また、エアコンのフィルターにほこりが溜まると、稼働効率が落ちて電気代がかさんでしまいます。
フィルターのこまめな掃除が面倒なら、自動掃除機能が搭載されたエアコンを選ぶのがおすすめです。
電気代がお得なおすすめのエアコン3選

省エネ性能が高く、電気代がお得になるエアコンに買い換えれば、我慢しなくても快適な室温を保てるでしょう。
買い替えを検討している方は、以下のエアコンをチェックしてみてください。
DAIKIN S404ATRP-W ホワイト RXシリーズ

DAIKIN S404ATRP-Wは、14畳向けのエアコンです。
床や壁の温度をセンシングし、好みの運転を記憶し学習するAIが搭載されているため、いつでも快適性を保てるのが特徴です。空間全体を快適に保てるように自動運転してくれるため、温度調節を頑張らなくても問題ありません。 さらに、無給水で加湿ができるのも本製品のポイントです。
外気中の水分をエアコンが取り込んで室内に放出してくれるため、部屋の湿度を高めて体感温度を上げられます。
夏は適切な除湿方式に自動で切り替えてくれるので、蒸し暑い日も涼しく過ごせるでしょう。
富士通ゼネラル AS-Z633N2 ホワイト ノクリアZシリーズ

富士通ゼネラル AS-Z563N2は、18畳用のエアコンです。
「プラズマ空清」により、部屋の空気を清潔に保てるのがポイントです。
静電気の力で花粉やウイルスなどを集めて除去してくれるため、部屋に汚れ物質が広がるのを防げます。
採用されているフィルターも、清潔さを高める仕様です。
また、熱交換器を加熱除菌によって55℃にすることで、カビを除菌できます。
手入れが難しいエアコン内部も清潔さを保てるため、綺麗な空気を出してくれるエアコンを購入したいと考えている方におすすめです。
MITSUBISHI MSZ-ZW5624S-W ピュアホワイト 霧ヶ峰 Zシリーズ

MITSUBISHI MSZ-ZW5624Sは、18畳用のエアコンです。
センサーが搭載されており、快適性を高める運転をしてくれるのが特徴です。
部屋の温度だけでなく、人の脈も非接触で計測して感情を推定することで、快適な室温を保ちます。
AIが風向を自動で調節してくれるため、自分で調整する手間は不要です。
さらに、人に風を当てる設定も風を避ける設定も両方可能なので、暑がりの方も寒がりの方も快適に過ごせます。
エアコン内部が汚れにくい仕様で、清潔さを保てるのもポイントです。
機能性が高く、清潔なエアコンを探している方は、詳細をチェックしてみてください。
エアコンの電気代を節約する方法を実践し、買い替えも検討しよう

エアコンの電気代を計算すれば、大体の出費額を把握できます。
エアコンの冷房や暖房にかかる電気代は工夫次第で抑えられるため、できそうな方法を取り入れてみてください。