肌寒くなる季節にあると便利な電気毛布ですが、電気代が気になる方もいるでしょう。
どのくらい電気代がかかっているのかがわかれば、節約すべきかどうかも判断できます。
今回は、電気毛布の電気代が高いか安いかを知るために、電気代の目安を紹介します。
電気毛布のメリットや注意点のほか、具体的な電気代の節約方法も紹介するので、お得に寒い時期を乗り切るためにも参考にしてみてください。
電気毛布の電気代はどのくらいかかる?

電気毛布の電気代がどのくらいかかるかがわかれば、寒い季節にたくさん使った場合に家計にどのくらい影響があるのかを知ることができます。
使用期間ごとの電気毛布の電気代や、他の暖房器具と比較した場合に電気代が高いかどうかを確認しましょう。
電気毛布の電気代の目安
電気毛布の電気代の目安は、1時間あたり1.24〜2.48円 です。
電化製品の電気代の計算方法は、「消費電力量(kWh)×電力量料金(円/kWh)」です。
電化製品の消費電力は「W」で表されることが多いので、1時間(h)を掛けて1,000で割ることで「kWh」に直しましょう。
電気毛布の消費電力は40〜80W程度が一般的なので、この数値を用います。
電力量料金は家庭によりますが、ここでは公益社団法人
全国家庭電気製品公正取引協議会が算出した目安単価である31円/kWhを使います。
上記の式に当てはめて計算すると、電気毛布の電気代の目安は1時間あたり1.24〜2.48円です。
1日8時間使用すると電気代は9.92〜19.84円、1ヶ月(30日)間使用すると電気代は297.6〜595.2円となります。
1日数時間程度の使用では、電気毛布の電気代は高くないといえるでしょう。
他の暖房器具との比較
電気毛布の電気代が高いか安いかを知るために、他の暖房器具の電気代の目安を確認しましょう。
エアコン
エアコン暖房の電気代は、1時間あたり10〜25円です。
電気毛布の10倍ほどなので、長時間使うと電気代がかさみます。
ただし、電気毛布が体をピンポイントで暖めるのに対し、エアコンは空間全体を暖められます。
電気毛布とエアコンを使い分けることで、寒い季節でも暖かさを保つことが可能です。
エアコン はこちら
ホットカーペット
ホットカーペットの電気代は1時間あたり6〜9円で、電気毛布より3〜5倍ほど高いのがわかります。
ホットカーペットは足元を暖かくするのが得意な暖房器具なので、電気毛布で体を包みながら足下の冷え対策に使えます。
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こたつ
こたつの電気代は1時間あたり2〜6円で、電気毛布よりやや高めです。
こたつも電気毛布と同様に体を直接暖めるのが得意な暖房器具なので、場所に応じて使い分けることで暖かさを保てます。
こたつ はこちら
電気ストーブ(ハロゲンヒーター)
電気ストーブの電気代は、1時間あたり12〜24円です。
エアコン暖房と同様に空間全体を暖める暖房器具なので、電気代は高くなりやすいといえます。
電気毛布のほうが電気代は安く抑えられますが、電気毛布と電気ストーブは用途が異なります。
必要なときに必要なものを使うことで、電気代を抑えながら快適性を保つことが可能です。
電気ストーブ(ハロゲンヒーター) はこちら
電気毛布のメリットと注意点

電気毛布にはメリットと注意点の両方があるため、使用する際はどちらも確認するのが大切です。
それぞれ確認しましょう。
メリット
電気毛布のメリットは、以下のとおりです。
電気代が安い
電気毛布は、他の暖房器具に比べて電気代を安く抑えられるのがメリットです。
電気毛布は体を直接暖められる暖房器具なので、少ない電力で使うことができ、無駄な電力を必要としません。
また、温度を細かく設定できるため、適温に設定して電力を抑えられます。
保温性が高く、一度暖めると電源を切ったあとも暖かさが持続できる点も、電気代が安くなる理由です。
楽に持ち運べる
電気毛布は、他の暖房器具に比べて楽に持ち運べます。
例えば、こたつも電気毛布と同様に体を効率的に暖められますが、持ち運びは困難です。
電気毛布はデスクやベッドなど必要な場所に持ち運べるため、暖かくしたいときにすぐ使えるのがメリットといえます。
気軽に購入できる
電気毛布のメリットとして、気軽に購入できる点も挙げられます。
エアコンや電気ストーブなどの暖房器具は、空間全体を暖められる便利さはありますが、出費がかさむため気軽に購入はできません。
一方、電気毛布は数千円程度で購入できるので、気負わずに購入できます。
注意点
続いて、電気毛布の注意点を確認しましょう。
低温やけどに気を付ける
電気毛布を使う際は、低温やけどに注意しなければなりません。
低温やけどは通常のやけどとは異なり、40〜50度のものに長時間触れ続けることで発生するやけどです。
体をじんわりと暖める電気毛布だからこそ、使い続けると低温やけどのリスクが高まります。
ある程度暖まったらスイッチを切る、設定温度を低くするなどの工夫により、電気毛布使用時の低温やけどのリスクを抑えることが可能です。
脱水症状に気を付ける
電気毛布を使うときは、脱水症状に気を付けなければなりません。
電気毛布で体を暖めると、知らないうちに脱水症状を引き起こすことがあります。
いつの間にか汗を多くかいていることがあるため、電気毛布を使うときは積極的に水分を摂りましょう。
めまいや頭痛などの症状が出た場合は脱水症状の可能性があるので、水や経口補水液で水分を摂取してください。
部屋全体を暖めることはできない
電気毛布は速やかに体を暖められる便利な暖房器具ですが、部屋全体を暖めることはできません。
温風が発生しないので部屋が乾燥しないというメリットはありますが、体が暖かくなっても部屋が寒いままになるのはデメリットです。
室温が低いときは、電気毛布で体を暖めながら部屋全体を暖める暖房器具を併用するのがおすすめです。
エアコン暖房や電気ストーブを使えば、部屋全体を効率的に暖められます。
エアコン はこちら
電気ストーブ(ハロゲンヒーター) はこちら
電気毛布の電気代を節約する方法

電気毛布の電気代は他の暖房器具に比べて安いですが、今よりもっと安く抑えたいなら以下の節約方法を実践してみてください。
部屋に合ったサイズを選ぶ
電気毛布の電気代を抑えたいなら、適切なサイズを選ぶのが大切です。
電気毛布の中には電熱線が通っており、毛布全体を暖めています。
電気毛布のサイズが大きくなると、その分電熱線が長くなって暖めるために多くの電力を消費します。
消費電力が多くなると電気代が高くなるので、電気代を安くしたいのであれば電気毛布のサイズをできるだけ小さくするのがおすすめです。
全身を包み込みたいなら敷き毛布か、上掛けも敷くこともできるサイズの電気毛布が良いでしょう。
一方、足元を暖めるために使う場合は、膝掛けタイプのような小さいサイズの電気毛布を選ぶと電気代を抑えられます。
使わない時は電源を切る
電気毛布を使わないときは、電源を切るようにすると電気代を節約できます。
電気毛布は電気によって暖める暖房器具なので、電源を切れば電気代はかかりません。
電気毛布は、一度暖めると電源を切ってもしばらく暖かさが持続します。
そのため、十分暖かくなったと感じたら電源を切れば、暖かさを感じながらお得に使い続けることが可能です。
タイマーを設定する
電気毛布のタイマーを活用すれば、電気代を今よりも安くできる可能性があります。
電気毛布のタイマーを使えば、電源の切り忘れを防止できます。
仕事や趣味に集中して電源を切り忘れたり、電源をつけっぱなしで寝てしまったりする事態を回避できるので、無駄な電気代を節約可能です。
また、タイマーを設定すれば、低温やけどを防げるというメリットもあります。
温度設定を見直す
電気毛布にかかる電気代を抑えたいなら、温度設定を見直してみましょう。
電気毛布の多くは、温度の高低を調節できます。
設定温度を高くすると多くの電力が消費され、電気代がかさんでしまいます。
しかし、設定温度を低くすると、なかなか暖かさを感じられないのがデメリットです。
使い始めは温度を高く設定し、暖かくなってきたら温度を低くすると、電気代を抑えながら快適に電気毛布を使えるでしょう。
電気毛布の上に毛布をかける
電気毛布の上から毛布をかけることで、電気代の節約が可能です。
電気毛布を覆うように毛布をかければ、電気毛布で発生した熱を逃さなくなります。
例えば寝るときに電気毛布を使うなら、布団の中に電気毛布を入れてその上に毛布をかけることで、布団の暖かさを保てるでしょう。
電力会社を切り替える
電気毛布に限らず、そもそもの電気代が高いと感じるなら、電力会社を切り替えるのも有効な節約方法です。
電力会社によって、電気料金単価は異なります。
単価が安い電力会社に切り替えれば、電気毛布の使い方を変えなくても電気代を抑えることが可能です。
各電力会社はさまざまなプランを提供しているため、比較検討して電気代が安くなりそうなものを選んでみてください。
電気毛布を買い替える
長く使っている電気毛布がある場合は、買い替えることで電気代の節約につながる可能性があります。
電気毛布は、古い製品よりも最新の製品のほうが省エネ性能が高いため、
同じ温度設定で同じ時間使用しても、新しい製品のほうが電気代を抑えられます。
古い電気毛布は電熱線が劣化し、火災のリスクが高まるおそれもあるため、
長年使っている場合は安全面からも買い替えを検討してみてください。
おすすめの電気毛布3選!

電気毛布の新規購入や買い替えを検討しているなら、以下の3つの製品がおすすめです。
それぞれの特徴を確認しましょう。
広電 VWA402H-HK [ツリー柄フランネル敷き毛布]

「広電 VWA402H-HK」は、敷いて使えうタイプの電気毛布です。
シンプル機能のスライド式コントローラーで誰でも簡単に操作することができます。ダニ退治モードに加え、本体の丸洗いも可能なので、清潔に使えるのが魅力です。
肌触りの良いフランネル素材を使用しているので、肌触りを気にされている方は特に必見です。
山善 YMK-SMH60 ブラウン

「山善 YMK-SMH60」は、毛布に入りながら両手が自由に使えるハンズフリー電気毛布です。
首元や肩をしっかりと覆いながら、スマートフォンの操作や読書などができます。
手を出しても手元から冷気が入り込まない構造なので、利便性と快適性の両方を得ることが可能です。
温度調節は3段階ででき、コントローラーを外すことで毛布の丸洗いもできます。
コイズミ KDK75214 [重い電気毛布]
![コイズミ KDK75214 [重い電気毛布]](https://pics.xprice.co.jp/i/5086/4981747075086M.jpg)
「コイズミ KDK75214」は、掛けても敷いても使えるタイプの電気毛布です。
冷えやすい足元をしっかりと暖められるように電熱線を配置しているため、暖かさを感じながらよく眠れます。
洗濯機で丸洗いできるうえに、ダニ退治機能もついているので、清潔に使い続けることが可能です。
寝るときに使える電気毛布を探している方は、検討してみてください。
まとめ

電気毛布の電気代は、他の暖房器具に比べて安く抑えられます。
電気毛布は体を直接暖めるものなので、
エアコン暖房や電気ストーブなどの空間全体を暖められる暖房器具と併用すれば快適な室内空間を保てるでしょう。
電気毛布の電気代を抑えたいなら、サイズや使用時間、設定温度などを工夫するのが効果的です。
古い電気毛布を使っている場合は、買い替えることで電気代節約につながる可能性もあるため、
おすすめ製品をチェックして購入を検討してみてください。