最近の冷蔵庫は各メーカーのカラーバリエーションが豊富な商品揃えになっていたり、同じデザインでも野菜室や冷凍室・冷蔵室などの容量をニーズに合わせて選べる製品が多くなってきています。
さらに、冷蔵庫は長い期間ずっと使う電化製品でもあり、省エネ対応型も多くなっているなどの特徴もあります。
こちらの記事では、人気メーカーのおすすめ冷蔵庫を5種類ピックアップし、メーカーごとの特徴などについて解説します。
【人気メーカー別】冷蔵庫の魅力やおすすめのポイント
第1位 日立
2020年度における冷蔵庫のおすすめメーカーランキングで1位を獲得しているのは日立です。
日立の冷蔵庫は、真空保存やプラチナ触媒など自社開発の技術を製品に導入しており、肉や魚などの食材の鮮度をキープする機能に対して特に力を入れている製品が多いのが特徴です。
真空チルドは、食材の栄養を損なわない形で鮮度を維持してくれる機能です。
真空チルドルームの中の空気を小型真空ポンプで吸引することで、保存してある食品の酸化を抑制して鮮度を保ってくれます。
第2位 三菱電機
2位は、三菱電機の冷蔵庫です。三菱電機の冷蔵庫は、特に冷蔵室に力を入れています。
解凍することなく調理を可能にする「切れちゃう瞬冷凍」は、冷凍された食材をそのまま包丁で切ることができる状態になっているので、忙しい人なども時間の有効活用ができるメリットの多い機能です。
三菱電機が独自に開発を行った過冷却現象を応用したとされる「氷点下ストッカーD A.I.」も、肉や魚など、鮮度を維持しながら長期保を行うときに便利な機能です。
一般的に、冷蔵室やチルド室などで3~4日程度しか保存ができない食材も、これより長く保存ができるので、まとめ買いをすることが多い家庭などでも無駄なく利用できるようになります。
第3位 パナソニック
3位はパナソニックの冷蔵庫です。食品の細胞破壊を抑えながら冷凍することで、旨味が食品にとどまる「はやうま冷凍」という機能が搭載されています。
冷凍保存一部の製品にはコンプレッサーを本体の上側に搭載しているトップユニット方式を採用している製品もあります。
トップユニット方式は、下側の野菜室や冷凍室の容量を大きくできるメリットや最上段の奥の方に保管してある食材を楽に出し入れできるなどの使い勝手が魅力です。
第4位 東芝
4位は、野菜室の性能や使いやすさにこだわりながら冷蔵庫の開発を行っている東芝です。
東芝の「新鮮摘みたて野菜室」と呼ばれる機能は、うるおいたっぷりの冷気を1日20回以上放出し高湿度をキープして新鮮な野菜を保存できる機能です。
他にも、冷蔵室や冷凍室に個別の冷却器を搭載している新鮮ツイン冷却システムは、温度および湿度を制御しムラなく温度管理を可能にするので電気代の節約効果も期待できます。
第5位 シャープ
ランキング5位は、脱臭や殺菌効果への期待ができるイオン化技術のプラズマクラスターを搭載しているシャープの冷蔵庫です。
冷蔵庫内を清潔に保ちたい人などからの人気を集めているメーカーです。
また、「おいそぎ冷凍」機能が搭載されているモデルもあり、スピーディーに凍らせて旨味を維持できます。
自分に合った冷蔵庫メーカーを選ぶコツ

冷蔵庫は他の電化製品とは異なり食材を補完するための家電品なので、1年間電源が入りっぱなしになります。
そのため、電気代があまりかからないものが良いと考える人も多いといえましょう。
しかし、消費電力だけで決めてしまうと家族の人数などで冷蔵庫内がすぐにいっぱいになってしまうなど、選び方で悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、冷蔵庫選びのポイントについて分かりやすく解説していきます。
冷蔵庫を選ぶときのポイントですが、最初に考えなければならないことは冷蔵庫の容量です。
冷蔵庫の容量は一人暮らしや2人暮らし、3~4人などのファミリーや5人以上の家族など、それぞれに適したものが存在します。
一人暮らしの場合は、容量150リットル前後で2ドアモデルがおすすめです。110リットル程度の容量の場合は、野菜室や製氷室などがないことも把握しておきましょう。
週末に作り置きをするとかまとめ買いをすることが多い場合は200リットル以上を選択すると良いでしょう。

2人暮らしは、人数×70Lと常用の容量70L、それと予備として100L、合計310L以上が目安です。
ただ、自炊を頻繁に行う場合は400Lを目安に選んだり、3ドア仕様を採用しているタイプや冷蔵室と野菜室の配置を考慮するなど、使い勝手を考えることも大切です。
3~4人家族の場合は400L以上、5人家族以上は500L以上が目安です。
3~4人家族でお子さんが小さい場合は、将来のことを考えて少し大きめの冷蔵庫を選んでおくと食べ盛りになったときに、食材が冷蔵庫に入り切らなくなったので新しい冷蔵庫に買い替えることを避けることができます。
容量以外にも、サイズ・扉の開き方・庫内のレイアウト・便利機能など、選ぶときに確認しておくべきポイントがあります。
最近の冷蔵庫は従来製品と比べるとスリム化が進んでいますが、500Lを超えると幅や奥行きなどが大きくなるので設置可能であるのか否かの事前確認が大切です。
扉の開き方も場所により使えないケースがあるので、両開きが可能なドアになっているものなど設置場所に合うものを選びましょう。
【人気メーカー別】おすすめの冷蔵庫5選
日立 R-WXC74S

日立の冷蔵庫の中でも最大内容積を持つのがWXCタイプです。
このラグジュアリーモデルは、ゆとりある735Lの大容量を誇る日立最大サイズの冷蔵庫です。コネクテッド家電に対応しており、スマホから冷蔵庫の状態を確認したり、コントロールすることができます。さらに、引き出しは電動で開閉するため、片手で楽々と扱えます。高級感のあるデザインと先進の機能を備えた、現代的でスタイリッシュな冷蔵庫です。
また、美味しさを保つデリシャス冷凍や瑞々しさが長持ちする新鮮スリープ野菜室などの機能が備わっているので、食材を購入したときと同じ状態で保存でき、美味しさを長持ちさせることができます。
ドア:観音開き
定格内容積:735L【冷蔵室(チルド室):386L・冷凍室:185L・野菜室137L・製氷室:27L】
三菱 MR-MX50H-C

三菱の冷蔵庫のMR-MX50H-Cは、料理の時間短縮に特化した製品です。
約-3℃で保存して味を落とさない冷凍せずに長持ちが可能な「氷点下ストッカーD A.I.」や、肉や魚などを解凍せずに包丁で簡単に調理ができる「切れちゃう瞬冷凍」などの機能が魅力的です。
この製品は、野菜室が中央にあるので調理するときなど野菜の出し入れが楽などの魅力もあります。
ドア:観音開き
定格内容積:503L【冷蔵室(チルド室):271L・冷凍室:89L・野菜室98L・製氷室:18L】
パナソニック NR-F608HPX 生産終了品

パナソニックのNR-F608HPXは、コンパクトボディではありますが大容量の冷蔵庫です。
冷凍せずに鮮度を保てる「微凍結パーシャル」や、適切な湿度で保存が可能な「Wシャキシャキ野菜室」などの機能を持ちます。
ドア:観音開き
定格内容積:600L【冷蔵室(チルド室):311L・冷凍室:113L・野菜室125L・製氷室:19L】
シャープ SJ-X508K-S

シャープのSJ-X508K-Sは、冷蔵庫内を常に清潔に保てるように設計が行われた冷蔵庫です。
シャープ独自の除菌効果を持つプラズマクラスターが搭載されています。
大量の冷凍食品の出し入れが簡単にできる「メガフリーザー」や、雪国環境を再現したとされる「雪下シャキット野菜室」機能は、野菜の甘みを引き出しつつ長持ちさせることができる魅力的な機能です。
ドア:観音開き
定格内容積:502L【冷蔵室(チルド室):259L・冷凍室:149L・野菜室73L・製氷室:21L】
東芝 GR-U550FZ(UC)

東芝のGR-U550FZ(UC)は、野菜・肉・魚の鮮度保持性能を向上させた冷凍冷蔵庫「ベジータ」シリーズです。
丸ごと野菜も使いかけ野菜も10日間新鮮保存が可能な「もっと潤う摘みたて野菜室」や、潤いを維持してくれるミストチャージユニットなどの機能が搭載されています。
ドア:観音開き
定格内容積:551L【冷蔵室(チルド室):280L・冷凍室:128L・野菜室123L・製氷室:20L】
冷蔵庫を選ぶ際のポイントのまとめ

冷蔵庫のメーカーは色々ありますが、今回はランキングの中で上位を占めている5メーカーの特徴や人気を集めている製品についてご紹介しました。
冷蔵庫は1年中使う電化製品なので、消費電力がなるべく小さいほうが理想的です。
備蓄量が多い家庭などでは内容積なども重視しておく必要がありますし、冷凍食品を使うことが多い場合は冷凍室が大きい方が良い、野菜を多く取り入れたメニューを作ることが多い場合は野菜室の冷蔵機能など、使い勝手なども考えてニーズに合う冷蔵庫を選ぶのがおすすめです。